派遣マニア

いろんな業界で事務系派遣として働いた思い出・愚痴など

[バイト編] セクハラの悪夢 ~コンプラなかった時代~

こちらは派遣社員ブログですが、今日はアルバイトの思い出(悪夢)を。


学生の頃、「〇〇企画」みたいな、何やっている会社か実態がわからない、今思えば完璧に胡散臭い会社のアルバイトに行ってしまった。


物事の分別ついたオトナな今だと、そんなあやしげな会社には近づかないんだけど、それは社会経験のほぼない若者。事務のアルバイトで収入あれば良いな!なノリで面接受けて、勤務することに。


〇〇企画では、会員であるお客様に、社長が「この株が上がります。」と、電話でお客様にカウンセリングだか、なんだかわからないような、あやしい会話をしていた。
※こういったアドバイス?を無登録で行うのは金融商品取引法違反で違法だそうです。この会社がちゃんと登録を行っていたかどうかは不明。もぐりじゃないかな。


その会社では、社長、20代男性、アルバイト(私)の基本3名なのだが、株式市場が夕方に終わるタイミングで、一日毎に、男性スタッフまたは自分どちらかが、早上がりするという体制だった。人件費削減対策かもしれない。


最初から、なにか、へんな感じがしていた。


というのは、日中、男性スタッフ含めた3名で勤務しているときは、少人数な会社にありがちな、雑談もありの、アットホーム?な当たり障りない感じなのだけど、男性スタッフが帰って、社長と自分の二人だけになると、社長の雰囲気が、ねっちょりした、職場とは思えない、なんだかいやな雰囲気に変わる。


ふたりでの勤務中は、自分の財力を自慢して、「船持ってるから、今度クルーズに行かない?」と訊かれた。


なぜ20代の私が、40代のたぬきみたいな顔したおっさんのアンタと、海の上で二人きりになるのよ。こわ。
普通に断った。


しかし、社長のネットリさは日に日に増していき、私は「一日置きに、従業員が早上がりする」ことに不安を感じるようになってきた。社長と二人になりたくない。男性スタッフさん、帰らないでほしい・・・!


ある日、夕方二人になったときに社長が、「〇〇(当時ブレークしていた、グラマーな女優は、胸のサイズ〇カップなんだって」と、令和の今だと完璧NGな下ネタを勤務中にふってきた。
従業員である自分は、当たり障りない回答をするしかないんだけど、タヌキ社長は女性の胸のネタをしつこく続けてきて、


「胸触らせてくれない?」と訊いてきた。真顔で。





・・・はーい。終わりです!!



いま思えば、労基でもどこでも訴えてやったんだけど、まだコンプラも整備されていない時代。若き日の自分は、どうしよう。と、真剣に悩んだ。上司に相談したくても、上司がセクハラ当事者だ。


どうして良いかわからないが、社長のやりたい放題を止めさせるために、なんとかせねば。と考える。


その会社は、小さいだけあって、社長の奥様が経理をしていて、月1度くらい事務所に訪れることもあり、自分とも面識があった。


私は後日、震える手で奥様の電話番号をプッシュし、胸を触らせてほしいと社長に言われたことを話した。


奥様は、冷ややかな声で「わかりました」とだけ言った。それもまた、ぞくっとした。


その後、私は社長から退社してほしい。と言われ、従った。働いた分は、支払われた。


こちらにも、言われるスキとか、落ち度があったんだろうけど、この時の経験で、今でも、少人数の会社には行けない。おばさんになったので、セクハラの心配はもうないだろうけど、少人数の会社では、社長がワンマンで、やりたい放題になることもあるってことがわかった。やっぱ、ある程度の従業員数で、コンプラとか客観的な制度が整っている会社が良い。今でも、仕事探すときは、最初に従業員の人数は確認するようにしてる。